お知らせ
ゲームマーケット2025秋!〜サニーバードお品書き〜
こんにちは!
サニーバードの平です。
ゲームマーケット秋直前となりました!!
今回のお品書きとゲーム紹介をこちらのページにまとめていこうと思います。
【お品書き】
– オレゴン 日本語版 先行販売 定価5940円 → GM特価5500円
-フィアーレス 日本語版 先行販売 定価2420円 → GM特価2200円
-四階の妖怪 和訳付輸入版 定価3080円 → GM特価3000円
& more……
フィアーレス日本語版

鬼才フリードマン・フリーゼのエッセン新作トリックテイキングゲームです。
概要としては、
・マストフォロー、切り札なし
・4スート 数値は -6 〜 +6
・ワイルドカラーの「0」カードあり
・トリックの勝者が、今回のトリックに出されたカードの数値の合計分、チャート上で駒を移動
・カードを使い切ったらラウンド終了。ラウンド終了時に自分の駒があるマスの数値の絶対値が失点
・人数分ラウンド行い、失点が少ないプレイヤーがゲームに勝利
という感じでして、、、
あれ?
ものすごい普通のトリックテイキングゲーム?
まあ、マイナス数値があるのと、駒を動かすのが少し珍しいかな。
要するにトリックを取ると、自分の駒をマイナス側やプラス側に動かして、ラウンド終了時に0から離れていた分がマイナス点になる、ということなので、上手いことトリックを取って、自分の駒の位置を調整していく。ということですよね。
けっこう想像できる感じだと思うのですが、これが遊んでみると、思ったよりもかなり新鮮なプレイ感でした。
順番にご紹介していきましょう。
まずプレイヤーたちは、仄暗い森の廃墟に迷いこんだ子供です。多分。
箱に描かれてますよね。遠足っぽい格好の子供。

これがプレイヤー駒と我々の恐怖心を表すチャート。どう見ても、遠足の子供じゃなくて、お化けにしか見えないですね。
きっと恐怖心を概念として表現してるんでしょう。
トリックを取ると、出されていた数値の合計分だけ、チャート上で移動します。こんな感じで。

ラウンド終了時「-8」のマスにいたら8点の失点。「+8」のマスにいても8点の失点です。

例えばこんな場合なら、トリックの勝者は「+6」を出したプレイヤー。全部を合計すると合計値は「-2」。
チャート上で自分の駒をマイナス側に2マス動かします。
うん。
わかりやすいですね。
しかし実際に遊んでみて、たくさんの気づきがありました。
・プラスとマイナスって違うよね
何を当たり前のことを、、と思われるかもしれませんが、
このゲームを遊ぶとけっこう派手にプラス側に移動したり、マイナス側に移動したりします。
例えば、+6、+4、+3、-1 みたいに出されると、プラス側に12マス移動しますね。

うわー、やっちゃった。どうやってゼロまで戻そう。ってなるわけですが、
このとき、マイナス側からゼロまで戻すのと、プラス側からゼロまで戻すのでは、だいぶ意味が違って来ます。
マイナス側から戻すには、こんなパターンが考えられます。

これで6マス戻れますね。
でもプラス側から大きく戻るにはこんな感じ。

これで12マス戻れますね。
お気づきでしょうか。
プラス側からゼロに戻るには、「低い数字で勝つ」という、なんだか矛盾したことを狙っていかないといけないわけです。
むむ〜〜〜〜
・極端な数値難しいけど……

こういう極端な数値がけっこうヤバいのは分かっていただけたと思います。
ゼロから離れれば離れるほど、地獄に落ちたような気分が味わえます。
でも、私たちはトリックテイキングゲームが大好き(きっと、ここまで読んでいるあなたはそうでしょう?)。
どうすればいいかは、もう知っているはずです。

ひょい!
トリックに勝つのは青の+2を出したプレイヤーですね。
回避成功!
まあ、逆にフォローできなくて、一生マイナスから出られない、、、みたいなケースもあるのですが笑
・ワイルドスートのゼロね。知ってる知ってる……あれ?

ウィザードで言うジェスターみたいなカード(知らない人はトリテ先輩に聞いてみよう)ですね。
うんうん
知ってる知ってる
緊急回避とか、スートずらしとか、まあ便利ですよね〜〜〜
………………あれ?
このカード、絶対負けるわけじゃないね。
そう。いろんなトリックテイキングゲームによく登場する「ワイルドスート負けるカード」。見たことありますよね。
このゲームでは、「0」が最低値じゃないので、普通にこれで勝つこともあります。
む。。。
むむ。。。。
結構新鮮な気持ちでした。
・トリックを取らなかったらいいじゃない!(ダメ)
これは気づきというかルールの紹介なのですが、
「じゃあ、1トリックも取らなきゃいいじゃない!!開始から動かなければゼロから離れないんでしょ!!?」
ダメでした。

冒頭の話を思い出すと、プレイヤーは謎の廃墟にいるんでしたよね。
1トリックも取らずに、一回も動かなかったプレイヤーは、15点の失点を受けます。
我々は、まずはトリックを取って、右往左往しなければいけないわけです。
ということで、いかがだったでしょうか。
かなりシンプルなルールのトリックテイキングゲームだと思うのですが、随所にフリーゼさんの魔法がかけられている感じで、私はかなり気に入りました。
けっこう通好みな感じにも見えますが、トリックテイキングゲームを初めて遊ぶという方と同卓して、とても楽しんでいたので、意外とわかりやすさも兼ね備えている気がします。駒が視覚的に現状を表しているのがいいのかもしれませんね。

あなたは、平常心を保つことができるでしょうか………
こちらのフィアーレスはゲームマーケットが最速ゲットするチャンスとなります!
お楽しみに!
他のゲームの紹介も、こちらのページに追記していく予定です。
オレゴン日本語版

オレゴン州を開拓して点数を競い合うクラシックゲームの名作が遂に蘇りました!!
元版は2007年ということで、もう20年近く前のゲームなんですね。
渋面白いユーロゲームのひとつとして知られたゲームですが、国内では長らく入手難な状況が続いていました。いや、ほんといいゲームなんですよ。もっと手軽に遊んで欲しい……ということでリメイクしました令和の日本にオレゴン復活です。
とはいえ遊んだことない・知らないよ・・・という方も多いと思いますのでまずは基本的なゲームのご紹介から!
・オレゴンってどんなゲームなのさ?

プレイヤーたちは、ゲームボードに建物を建てたり、

自分の農夫を置いたりします。

3点の建物に隣接して農夫を置くと、3点獲得!

斜めでもOK!!

こんな感じで農夫を置くと3つの建物すべてから報酬をゲット!!
面白いのは、建物をあとで建てても報酬をゲットできるところです。

先に農夫を置いといて、、、、

建物を建てる!!赤は3点ゲット!!
そして、建物にプレイヤーカラーなどが無いのにお気づきでしょうか、、、
建てた建物は、みんなのもの!!
お前の建物は俺の建物!!

「お〜〜〜、良い建物があるじゃねえか〜〜」
ひょい!黄のプレイヤー3点ゲット!!
「建物後置き」でこういう状況も生まれます。

この状況からの、、、、、、

ここに建物!!
黄:3点×2=6点ゲット
赤:3点×1=3点ゲット
慣れてくると、結構派手な得点がバンバン発生すると思います。熱いですね〜〜
そして、このゲームをさらに熱くしてくれるのが鉱山チップ。

鉱山に隣接して農夫を置くと(当然順番は逆でもOK)、、、、、

裏向きのチップ山からランダムに一枚引き!

点数は自分だけが、こっそり見て裏向きで手元に置いておきます。
基本的に獲得した得点は得点トラックで即記録するので、勝ってる負けてるが非常に明確なのですが、
チップの点数だけはゲーム終了時に一斉にオープンして、得点トラックに加算します。チップを貯め込んでおくと、けっこうラストで大逆転も狙えます!!熱い!!!
さて、それでは肝心の農夫と建物の置き方をご説明しましょう。
ボード外周付近には「幌馬車」「バイソン」などのアイコンが、縦と横に配置してありまして、
農夫を置きたいときは、アイコンと対応した座標カードを2枚使います。

「バイソン」&「開拓者」カードをプレイ!!この場合は、、、
縦「バイソン」+横「開拓者」→上の写真で黄の農夫駒が置いてある6マス
縦「開拓者」+横「バイソン」→上の写真で赤の農夫駒が置いてある6マス
の12マスから、好きな1マスを選んでそこに自分の農夫を置きます。手札の枚数は多くないのでそれなりに限られた選択肢から最善を考えていく感じですね。
建物を建てたいときは、建物カード1枚と座標カード1枚を使います。

3点建物の「郵便局」+「バイソン」!!
この場合は、バイソンの縦列か横列のいずれかの地形が一致するマスに郵便局を建てます!!

上の写真の、茶色いカードが置いているとこですね。
けっこう広い!
そして、プレイヤーたちはお助けスーパータイルを2種類持っています。
まずはこちら!
「もう一度俺のターン!」タイル!!

なんと、もう一度自分のターンができます!
そして、こちら!
「ジョーカータイル」!

こちらは、座標カードのオールマイティーとして使用します。

こんな感じで座標カード一枚と一緒に使えば「バイソン」+「好きな座標」って感じになるし、

こんな感じで使えば「郵便局を好きなところに置く」になります。
強い〜〜〜〜〜〜!!!

特殊タイルは、使ったら裏向きにします。
手番では「農夫」か「建物」を置く
をひたすら繰り返し、誰か一人が農夫を置き切るか、タイル山が一定数無くなるとゲーム終了です。
農夫駒を3個隣接させたら5点獲得!とか面白ルールもあるのですが、その辺りはいったん省略します。
ゲーム的には渋い感じに見えますが、案外テンポが良く、一気に大量得点!連続ターン!大逆転チャンス!もあり、
今改めて遊んでみると、ボードゲームの楽しさが詰まった良いゲームだな、、と思います。
ド派手ではないし、ユニークカードとか今っぽい要素は無いけど、飽きが来ない味って感じですかね。
・旧版とどこが変わったの?
お次は、旧版との変更点です。
ほぼすべてのルールと、フランツ・フォービンケルによる美麗アートは変更なしで、そのままにしてあります。
主な変更点は、内容物のブラッシュアップと、いくつかの選択ルールです。
箱の大きさ

←新版 旧版→
ひとまわり小さくなりましたね!

↑ 新版
↓ 旧版
脇からみるとこんな感じ。

以前公開した3D箱画像がちょっと設定をミスっていたのですが、こんなに薄くはないです。すみません(修正済です)!
ゲームボード

← (重ねられてる側)旧版 新版(上に重ねてるやつ)→
ひとまわり小さくなってます。マスの大きさも少し小さくなっています。
建物タイル

←新版 旧版→
マスの大きさに合わせて、タイルもワンサイズダウンしました。
チップ

↑ 旧版
↓ 新版
こちらは逆に少し大きくなってます。
カード表

↑ 旧版
↓ 新版
大きさはそのままですが、枠の色を変えました。座標カードと建物カードが混ざらないようになっています。

また、カード下側に建物の効果アイコンが入っています。これは地味に便利だと思います。
4点の建物は「水辺にしか置けない」という制限ルールがあるのですが、その目印として枠に青いボカシを入れています。
カード裏

↑ 旧版
↓ 新版
これは、かなり分かりやすくなったと思います!
農夫駒

↑ 旧版
↓ 新版
首が太くなったりして、少し大柄になってますが、基本的には同じ大きさです。
色は 緑を黒に変更しています。グローバルデザインというやつです!
ここからは追加内容物!
早見表カード

意外と覚えることがちょこちょこあるこのゲーム。
少しだけ助けになると、、、思います。
スタートプレイヤー駒

どどん!!
だれかが終了条件を満たしたら、「スタートプレイヤーの右隣まで手番を行ってゲーム終了」というゲームなので、、、
これがあるとちょっとだけ助かります、、、よね?

でっかーーーーーい!
スタートプレイヤーマーカーなんてデカければデカいほど良いですからね!!!
・2人用ルールってどんな感じなの?
今回収録した2人用ルールは、BGG(海外のボードゲーム情報サイト)のスレッドで議論されていたものを元に、ゲームデザイナーであるHenrik & Ase に公認してもらったものです。

ルールはめちゃくちゃ簡単です。
「幌馬車の座標カード10枚を除外してゲームを開始する」
「幌馬車の列は使用しない(オールマイティーなどでも使用不可)」
以上です。
やってみると良い感じに引き締まると思います。

青いカードを置いている場所は使用しない!
他にも、「より公平なスタートルール」なども収録しております。
こちらも作者公認となります。
いかがだったでしょうか?
元版が完成度の高いゲームなので、あまり余計な手は加えずに「遊びやすく」を意識してリメイクしました。
皆さんに遊んでいただけるのが楽しみです。
お楽しみに!!!
四階の妖怪

すっかりゲムマの風物詩になってきた感じもあるDaniel Newmanのゲムマ合わせ新作が間に合いました!!
※こちらは日本語版ではなく、英語版の日本語ルール付となります。

最近は、トリックテイキングゲームの発表が続いていましたが、今回は大富豪系!
妖怪エレベーターからの脱出を目指して手札を減らします。誰か一人が脱出した時点でエレベーターに取り残された全員のライフが1減ります(手札最多の人は2減ります)。
分かりやすい構図ですが、そこはやはりDaniel Newman。いろんなオモシロポイントがあります!!!
このエレベーターは狭すぎる……!!
このゲームの基本システムの軸となる部分は2つあります。
- 数字の強弱がゲーム中に逆転する。いわゆる「革命」が何度も起きる!
- 出せるカードは毎ターン上下するエレベーターの範囲だけ!
この二つのシステムはいずれも「数値の絶対的な価値」に揺らぎを作っています。
1が最も低くて 6が最も高いのですが、
普通なら6がたくさん手札にある人が有利ですよね。でもこのゲームでは、そんあ感じではありません(むしろ6とか意外と難しい場面もある)。
「革命」が何度も起きる!については次の項でご紹介するとして、、
私が特に面白いと思うのは「出せるのはエレベーターの範囲だけ」というルールです。

はい。上の写真で「一階」のカードの右側にある妖怪てんこもりエレベーターが描かれたカードが「エレベーターカード」です(こんな妖怪ギッシリのエレベーターからは確かに早く出たいw)。

ラウンド開始時、エレベーターは一階にあります。
エレベーターの左側に矢印が2本描かれており、その矢印の間にあるのが出せる数字です。
最初の人が「3を1枚」出すと、

エレベーターがここに上昇します(下の矢印が「3を1枚」の少し上に来ます)。
次の人が出せるのは、「4を1枚」〜「2を2枚」の間の数字です。
次の人が「1を2枚」を出すと、

エレベーターがここに上昇します。
この次の人が出せるのは、「2を2枚」〜「6を2枚」です
どんなに強いセットでもタイミングが合わないと出せないし、
逆に4枚セットをあえて崩して3枚セットで出す場面も出てきたりします。
うーーーん!悩ましい!!!
ヤバイヤバイヤバイ!ばりヤバイ!!!そんなあなたに「緊急エレベーターボタン」!
お次は「革命」が何度も起こる、について!
ラウンドの開始時、エレベーターは上に登っていきます。つまり数字は高いほうが強いし、枚数は多い方が強いです(もちろん前項で説明したように、タイミング合わないと出せませんが)。
と、ここで こちらをご覧ください。

エレベーターボタン〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
はい。
こちらのボタンをテーブル中央に捨てることで、、、、

「緊急ボタンを、ポチっとな!!!」

これが
↓

こう!!!
たったこれだけで革命が起こせるんです。
ラウンド開始時には全プレイヤーがエレベーターボタンを持っているので、全員が確実に一回はボタンを押せるってことですね(しかもパスをすると使用済のエレベーターボタンを回収できます)。
言い換えると、このゲームはどこでエレベーターを方向転換するか、でエレベーターの位置をコントロールし、流れに上手く乗っていく必要がある、、、ということです。
独特なシステムが色々搭載されていますが、エレベーターの矢印が指し示してくれるおかげで出せる範囲が分かりやすく、慣れるとけっこうサクサク遊べると思います。
別府さいさんの妖怪アートも、可愛らしさと不気味さが絶妙なブレンドで、魅力たっぷりです。
前回までのダニエル作品より輸送費等の高騰により少し値上げせざるを得ませんでした。正直このお値段でもかなり厳しいぐらいなのですが、なかなか入手しづらいゲームでもありますので、この機会に是非ご検討くださいませ。


なんか化け狸的なかわいこちゃん!みんなに愛される感じ!

ぬらりひょん?人は選びそうだが、非常に味がある……
